1773年、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが30歳の時、
フランクフルトに12人の実力者を招いて秘密会議を開きました。
初代ロスチャイルドは、その会議で全世界に対する絶対的な支配権を手中に収めるための
「二十五項目の行動計画書」から成っている「世界革命行動計画」について述べました。
以下はその要約ですが、その後のロスチャイルドは、まさにこの計画を忠実に実行していきました。
◇ロスチャイルドの世界革命行動計画
◇秘密結社イルミナティ
この会議から3年後の1776年5月1日、
マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの財政支援のもと、
インゴシュタット大学法学部長のアダム・ヴァイスハウプト教授が
イルミナティという秘密結社を創設しました。
イルミナティという言葉は、サタン(ルシファー)に由来し、
「光を掲げる者」という意味を持っています。
イルミナティの目的は、知的能力を実証された人々が世界を治める
「世界単一政府」を生み出すこととされ、
文学・教育・美術・科学・財政・産業の分野で
もっとも聡明な人々を含む2000人もの結社員を集めたとのことです。
結社結成の日、ヴァイスハウプトは『Novus Ordo Seclorum』というタイトルの本を出版しています。
このラテン語の意味は「新世界秩序」。
ヴァイスハウプトの掲げたイルミナティの行動綱領は以下の通り。
この反体制的な危険性ゆえ、わずか10年で弾圧され、
以降、弾圧を逃れるために結社員は似たような秘密結社フリーメーソンに潜り込みます。
そして、ヴァイスハウプトはフリーメーソンのロッジでも最高位に昇りつめ、
結社員に秘密結社(フリーメーソン)内に
秘密結社(イルミナティ)を組織するよう指示を与えたとされています。
当時、スコットランドメーソンの最高指導者であったジョン・ロビソン教授は、
1798年に『Proof Of Conspiracy』を発表し、ヴァイスハウプトの謀略を看破、
各国のメーソン高位指導者に、
メーソン内部にサタニスト(悪魔主義者)が潜入していることを警告しています。
※『Proof Of
Conspiracy』は、英文ですがネットで読めます。http://www.sacred-texts.com/sro/pc/index.htm
◇フランス革命とイルミナティ
「自由・平等・博愛」というスローガンを掲げて1789年に起きたフランス革命は、
イルミナティによって乗っ取られた
フリーメーソンが主体となって起こされた革命であるとされています。
フランス革命後に独裁化し、恐怖政治をおこなったジャコバン党の実体が、
イルミナティでした。
当時、ユダヤ人迫害の最高責任者が、教皇であり、国王でした。
「自由・平等・博愛」というスローガンを掲げたこの革命によって、
市民の地位が向上し、古い権威が没落する中で、新たに権力を手にしたのは
「知力」と「金力」を持つ者たちでした。
イルミナティは、フランスを革命に追い込むため、莫大な資本を海外に流出させ、
国家財政を破綻に追い込み、無数の失業者を出した上で、
国の銀行をロスチャイルド系の銀行に合併させていきました。
◇アメリカとイルミナティ
同時期、イルミナティは米国にも進出していました。
フリーメーソンであった初代米国大統領ジョージ・ワシントンの最後の演説(1797年)は、イルミナティに対する警告がテーマでした。
「イルミナティのような連合体はやがて、狡猾な野望を持つ、無節操な者たちが独力で政府を強奪し、民衆の力を何もかも覆し、憲法の核心部分を破壊する原動力になるだろう」
「彼らが採用する方法の一つは、イルミナティが民衆から土地と財産を盗むための法律を施行できるよう憲法を改正することにある」
「アメリカが自由であり続けるためには、
ヨーロッパを避けることが第一原則である。
落とし穴だらけの連合を、何としても避けなければならない」と、
出来る限り欧州と政治的関係を持たぬよう、国民に呼びかけました。
やはりフリーメーソンであった二代目大統領のジョン・アダムズは、
ワシントンと共にイルミナティに反旗を翻しましたが、
三代目のトーマス・ジェファーソンはイルミナティの結社員でした。
しかし、五代目のジェームズ・モンローは、ワシントンの遺志を継ぎ
「モンロー主義」と呼ばれる欧州との相互不干渉を宣言しました。
ウッドロー・ウィルソンが米国民を騙して第一次大戦に参戦するまで、
モンロー主義が米国外交の主軸となった背景には、このような事情があったのです。
◇イタリアとイルミナティ
ヴァイスハウプトは、死ぬ前にイタリアにも手を伸ばし、
そこにカトリックの愛国者組織を装うカルポナリ党(炭焼党)を結成させました。
1831年、イタリアの革命指導者ジュゼッペ・マッチーニが党首に就任し、
全世界のメーソンをイルミナティに統一するという
ヴァイスハウプトの遺志を継ぐことになります。
マッチーニは、1834年から1872年まで、世界革命運動を指導し、
“イタリア建国の父”と呼ばれています。
◇マルクスとイルミナティ
さて、上記のヴァイスハウプトの行動綱領を理論化したのが、カール・マルクスです。
ユダヤ人マルクスが『資本論』と『共産党宣言』を書くために資金提供をしたのが、
イルミナティでした。ちなみに、この資金集めを担当したのが
フランクリン・ D ・ルーズべルトの直系の先祖クリントン・ルーズベルトです。
その後、ご存知のようにマルクス主義が地球上を席捲し、
初の社会主義国家ソ連が誕生することになります。
レーニンやトロツキーが起こしたボルシェビキ革命に資金提供したのが、
日露戦争で日本の戦費調達に貢献したジェイコブ・シフでした。
資本家の敵であるはずの共産主義者を育てたのが、
資本主義の権化とも言える国際金融資本家だったのです。
レーニンは1918年から1922年までの
4年間に4億5000万ドルをシフのクーン・ローブ商会に返済しています。
この返済資金は、レーニンがロマノフ王朝から強奪した財貨によって賄われました。
このクーン・ローブ商会の大株主が、実はロスチャイルドでした。
◇シフの正体
シフ家は、初代ロスチャイルドの時代には、同じ屋敷に同居する間柄でした。
ジェイコブ・シフは、イルミナティと大東社
((Grand Orient Freemason=フリーメーソンのフランス本部)の結社員であり、
改革派ユダヤ教(サバタイ派=フランキスト)ラビの息子であり、
アメリカのユダヤ人の中に改革派ユダヤ教を広めた人物でした。
現ブッシュ政権の支持基盤であるキリスト教原理主義が、
さかんに終末待望論を吹聴しているのは、
内部にサバタイ派=フランキストが潜んでいるからかもしれません。
◇ウォーバーグの正体
シフと同様に、ボルシェビキに巨額の資金を提供したのが、
ポール・ウォーバーグです。
ウォーバーグ家は、近代銀行を創ったデル・バンコ一族であり、
ロスチャイルド家、シフ家と同じフランクフルトのユダヤ人居住区に住み、
両家と密接に協力しあってきました。
マックスとポールの兄弟、従兄弟のフェリックスは、
シフと同じ改革派ユダヤ教徒であり、イルミナティと大東社の結社員です。
フェリックスの妻はジェイコブ・シフの娘フリーダ・シフで、
ポールの妻はクーン・ローブ商会の創業者の娘ニナ・ローブでした。
米国の中央銀行FRBを創設した時、実務を担当した実質的なリーダーが、
このポール・ウォーバーグです。
◇ドル紙幣にこめられた秘密
FRBの発行する1ドル紙幣の裏面には、頭頂部を切り取ったピラミッドと、その頭頂部の位置に「万物を見通す目」が描かれています。また、ピラミッドの底部にはローマ数字で1776年と記され、その下に"Novus Ordo Seclorum"つまり「新世界秩序」と書かれています。
この図柄は、フリーメーソンとイルミナティに共通する象徴であり、「万物を見通す目」は「ルシファーの目」であると言われています。
ちなみに、フリーメーソンがこのシンボルを採用したのは1798年から、1ドル紙幣にこの図柄が採用されたのはフランクリン・D・ルーズベルトが大統領に就任した1933年からでした。
ルシファーとは、ユダヤ教によれば理性の象徴で「光の天使」、キリスト教では神と対立し天界を追放され、神の敵対者となった「堕天使」「悪魔の王」とされています。
◇アルバート・パイクの未来計画
では最後に、1857年にイルミナティの最高幹部に就任した
アルバート・パイクが、革命指導者ジュゼッペ・マッチーニに送った書簡を
ご紹介しましょう。
1871年に出されたこの手紙には
「世界を統一するために今後3つの世界大戦と3つの大革命が必要だ」と
書かれていました。
「第一次世界大戦は、ツァーリズムのロシアを破壊し、
広大な地をイルミナティのエージェントの直接の管理下に置くために
仕組まれることになる。
そして、ロシアはイルミナティの目的を世界に促進させるための
“お化け役”として利用されるだろう。」
手紙が送られたのが1871年。第一次世界大戦が始まったのが43年後の1914年です。
「第二次世界大戦は、『ドイツの国家主義者』と『政治的シオニスト』の間の
圧倒的な意見の相違の操作の上に実現されることになる。その結果、ロシアの影響領域の拡張と、
パレスチナに『イスラエル国家』の建設がなされるべきである。」
第ニ次世界大戦が始まったのが1939年。手紙が送られた68年も後のことです。
『ドイツの国家主義者』をナチス、『政治的シオニスト』をユダヤ人に置き換えると
わかりやすいと思います。
「第三次世界大戦は、シオニストとアラブ人とのあいだに、イルミナティ・エージェントが引き起こす、
意見の相違によって起こるべきである。世界的な紛争の拡大が計画されている。」
現在のイスラエルによるパレスチナへの非人道的な行為や、米軍によるアフガンとイラクへの侵攻、
イランとの戦争準備など、現実と照らし合わせると、背筋が寒くなります。
また、イランの背後には中国そしてロシアも控えています。この不気味な現実との一致を、
どう理解すればよいのでしょう。 ちなみに、この手紙に書かれたのは「予言」ではなく、
あくまで「計画」です。恐ろしいほど計画は実現されています。
そして、第三次世界大戦のあとに何があるのか…。
「キリストの教会と無神論の破壊の後、ルシファーの宇宙的顕示により、真の光が迎えられる。」
第三次世界大戦=最終戦争後の荒廃ののち、
ルシファーを唯一の神とした世界宗教と世界政府による「新世界秩序」がもたらされるそうです。
「政治の世界では、何事も偶然に起こるということはない。
もし何かが起こったならば、それは前もって、そうなるように謀られていたのだ。」
フランクリン・D・ルーズベルト第32代米国大統領